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霧が晴れる頃に

第1章 入学


霧が晴れる頃に 3話 友達

緊張と期待と不安がなんとなく伝わってくる旭中学校に足を踏み入れた仁は受付の生徒、生徒会だろうか、真面目そうな男子にクラス、出席番号と、「入学式前に一旦クラスに行ってね、ホームルームやるから」と言われ、自分のクラス、1組に向かおうとした、が。
「あ、さっきの人!!」
「あ、あれがその人なのか?」
「そう!いくよ!」
などと仲の良さそうな男女が駆け寄ってきて
「さっきはありがとうございました。」
「おい、林、この人か?さっき言ってたのは…」
女の方を見るとさっきの小柄な少女だった。今は落ち着いているらしく、喋り方も少しゆっくりになっていた。
「いや、全然」
それだけ仁が答えると次は男の方が話しかけてきた。
「いや、こいつがご迷惑おかけしました!俺、雨宮慶(あめみやけい)です!で、あなたに紙ぶつけて走り去っていったこいつが霙林(みぞれりん)」
爽やかに謝罪と自分と少女の名前を一辺に言って来た、雨宮慶という少年は背が高く整った顔立ちをしていて、いかにもな爽やか少年だった。
(別にぶつけられた分けじゃないが…)そう思いながら仁は
「霧ケ谷仁です、よろしく。」と、出来るだけ愛想よく言った(うまくできたわけではない)
「ふーん、霧ケ谷君ね、あ、受付もうした?何組かな?」
「1組」
と、答えると少女…いや林の目が輝き「え!私も、あとついでに慶ちゃんも1組だよ!」とはずむ用に答え
「おいおい、ついではないんじゃないのか?」と、慶があきれたような声色で言った。
(1年間は同じクラスか…ま、悪いやつらじゃなさそうだな。)
などと好印象と判定をしていた仁は腕を引っ張られ
「もうチャイム鳴っちゃう!いこ!」
と、林に言われ3人で少し小走りで1年昇降口に向かいながら
「いつもこんな感じ?」
「こんな感じ、なれたほうがいいよ。林、だいぶあなたの事気にったみたいだし。」
と、慶と話してる最中に

キーンコーンカーンコーン

と、予鈴が校内に響き渡り「やべ!」と、言って急いで1組の教室に向かった。
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