• テキストサイズ

霧が晴れる頃に

第1章 入学


霧が晴れる頃に 15話 コーヒーが美味しくなるまで シャワー

ザァァァァァア

楓が後に入るといって聞かなかったので、仕方なく先に入った仁はシャワーを浴びながらこれからどうするかについて考えた。
(着替えは…まぁ、俺の貸すか…下着まで濡れるほどじゃ無かったしな。で、貸している間に乾燥機で乾かすか…あれ…何分かかるんだろ…)
あらかた考えがまとまった仁は浴室を出ると、自分の新しい服と、後で楓が着ることになる小さい服を選び、楓が待つ仁の部屋へと向かった。
「雪原、入れ」
濡れてしまった服を脱ぎ、さっき渡したタオルで小さい体をすっぽり身を包んでいた楓に服を渡してシャワーに行くよう促す。
「あ、あとお前の服、水で洗って絞っといて、乾かすから」
素直に頷いき、浴室に向かった楓を見送った。
やることがなくなった仁は、いつもは夕方からのパートに出ている母に入れてもらうコーヒーを体が温まるだろうと思い、キッチンに向かいコーヒーミルにある入れ方を見ながら慎重にコーヒーを入れていった…
/ 162ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp