第6章 春へ…
霧が晴れる頃に 136話 事件を終えて
その後、他の教室の生徒を避難させていた教師達にゲリラが教室で起こったことを説明し、人質がいるため突入出来なかった警察にも連絡され一見落着。
慶はすぐに病院へ、あれだけ動き回ったにも関わらず、怪我は全治2週間で済むらしい。
傷跡は僅かに残るらしいが「名誉の負傷です」と爽やかに言い放ったそうだ。
仁と冬花は事情聴取を受け、事件のことを細かく説明した。
仁の的確すぎる説明に警察官は感心仕切り、将来警察に就職しないかと勧誘された程だ。(考えておきます、と、答えた)
仁と慶はこの後表彰され市内中の噂となり、しばらく通りすがりの人に指を刺され暮らしにくかったようだ。
学校はそのあとすぐに下校となったが生徒達…特に1年1組の生徒は話のネタが多過ぎてなかなか帰宅することはなかった。