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服部平次くん夢

第1章 全面戦争


台の足には何か水のようなものが付着していた。「なんや?これ」
服部くんが水のようなものに近寄って指で触れようとするので慌てて止めた。
「ま、まって!」
「触らないようにして。匂いも嗅がないで。
もしかしたらこの足に毒が塗られていたのかもしれない。」
「なんやて!」
服部くんが興味津々にリアクションする。生「なんやて」を聞けたのは初めてだ。
「人にはよりますが、教師は立ち仕事です。何時間も立ち仕事をしていると足の裏が痛くなってきます(主に私が経験済み)足が疲れてくると足を組み替える人が大半ですがほかにも、スリッパを脱いで、足が疲れるのを回避している人がいる
犯人はおそらく、その教師のくせを知っていたのではないでしょうか?
ターゲットの先生がここに触れたときに付着していた毒が侵入したのでしょう」
「おお!本格的な推理や!そして、その毒の名は?わかるか?」
「多分わかる。テトロドトキシン。フグ毒です」

「フグ毒やとぉ!?おし!それで事件は解決やな!」
「待って。まだ時間が経過したトリックが暴かれてない
テトロドトキシンと、何かの毒。
その毒を合わせると作用が拮抗しあい、効果を1時間ほど時間をずらせるものが、この地球上にはあるんです」
「その毒とは?」

「トリカブトです」
「トリカブトやと?」
服部くんの声色に緊張が走る。トリカブトもフグ毒もピンと来る人はいるはずだ。特に事件を解決する高校生探偵だったらそれがどれほど強力でおそろしい毒かを知ってるはず。だからこんなリアクションになるのだろう。

「トリカブト!
おい!この姉ちゃんが言ってるんや!調べさせぃ!」
『調査結果が出ました!確かに、フグ毒の反応がテーブルの足に確認されました!トリカブトの検出は時間がかかりますが、ちょうど帰りの会までには伝えます!』

「そういうこっちゃ!楽しみにしてんで
おい!よぉわかったな!
お前なまえは何やったっけ」
「名前です、忘れないで」
思わず苦笑い。さっき名乗ったのにもう忘れられたのか。私の影の薄さは相変わらずだな。

だが事件のなぞを解決させてしまった。一目置かれてしまった。みんなの羨望の目がこそばゆくて自然と笑みが溢れる。
帰りの会で私が言った毒がトリカブトだと確認されたらまた歓声が上がった。こんなにたくさんの人から称賛を浴びることはあっただろうか?素直に嬉しい。
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