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服部平次くん夢

第2章 お好み焼き


でも少しだけコナンくんたちと触れ合えて良かったことがある。それは灰原哀ちゃんのこと。哀ちゃんとはあまり話せなかったけど別れ際にわたしのことを「頑張ってたわね、お姉さん」と呼んでくれた。あれは素直に嬉しかった。
「なぁ工藤にそんな張り合うなって」
「う...推理小説とか読んで勉強するしかないかも」
「いや凄っ。1日に何冊読むねん」
「最高で5冊行ったことなら」

「お前だって活躍してたがな
お前の、犯人の服装から身体のなかに凶器が隠されていることに気づくやつ、あれ凄かったで?予想当たってたやないか。鳥肌立ったわ」
「あれは...推理ゲーで見たことあるやつだから分かっただけだよ」

コナンくんが来て気づいた。
結局わたしはコナンで今までに見た話しか解けないのだ。出鼻を挫かれた気分だ。もっと賢くなっておくんだった。そう思うとますます惨めな気持ちになったから頑張って今日の出来事を頭の隅に追いやった。失意のまま駅に向かう。
服部くんとは駅まで一緒に行く予定かと思ったのにちょっと待っといてと言われた。何をしているのだろう。あ、トイレかな。それともコンビニ?また事件?

そういうのはなるべく抜け出さないでもらいたいなと思っていると「こっち来てくれへん?」
服部くんに呼ばれた。

手を大きく振って大通りの方を案内している。そこに行くとあったのは作中でよく見るあのバイクだった。
あの子以外にもコナンくんがこれに乗っているのを見かけたことがある。
二人乗りって、フィクションなら憧れるんだよね。例に漏れず私も憧れてた。耳すまや時かけの影響で。実際はバイクや自転車での二人乗りって危ないし、その類の死亡事故のニュースはいっぱい見かけたことがある。私が前に調べたことを記憶の限り思い出して話すと事故があったとき最も重い被害を受けるのは後ろに乗っていた方なんだって。現実では無理だよねー怖いし。って思ってた。けれど。いま実物を見て。もしかしたらこれに乗せてくれるかもしれないという気持ちが高まってしまっている。

「なんや?止まって」
「別に」
「ん?乗りたいんか?」
服部くんが揶揄い気味に、ただし声は優しくそう言ってくれたので、うん。と返事した。いいよね。どうせ人生2週目だもの。もしこれで死んだとしてもまた転生して戻ってきてやる。根拠はないがそんな気持ちだけがあった。私はバイクに近づいてみた。
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