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③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第18章 朝


――待て。
一か月以上も離れていた恋人が、今、自分の腕の届くところにいる。

抱きしめようと思えば、いくらでも抱きしめられる。

しかも彼女は、自分からこうして甘えてくれているのだ。

…触れたい。

正直なところ。
もう少しだけ近くに引き寄せたい。抱きしめるだけでは足りないと思ってしまうほど、彼女が恋しかった。

「……っ、」
「んー?」

彼女はきょとんと首を傾げた。


近い。
……近すぎる。

いや、むしろ、ずっと望んでいた距離だ。

けれど、帰ってきて早々、自分の欲ばかりを優先するのは違う気がした。

彼女はただ、再会できたことを喜んでくれている。

今はその気持ちを、何よりも大切にしたかった。

「…………」

脹相はそっと息を吐き、気持ちを落ち着かせ、
そして、彼女の頭に手を伸ばした。

大きな手のひらで、柔らかな髪を優しく撫でる。

「……おはよう」

今度は、ちゃんと言えた。

「……うんっ、おはよう!」

彼女はますます嬉しそうに笑った。

その笑顔を見た瞬間、脹相の強張っていた肩から、ようやく力が抜けていった。

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