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③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第18章 朝


朝。
カーテンの隙間から差し込む柔らかな光に、ゆっくりと意識が浮上した。

「……ん……」

目を開けると、すぐそばに見慣れた顔があった。

「…………」

脹相だ。
昨夜、帰ってきてくれた脹相。

夢じゃない。
そう思った途端、胸の奥がじんわりと温かくなった。

一か月ちょっと。

会いたくても会えず、声を聞きたくても好きなときには聞けなかった。何気ない会話も、一緒に食べるご飯も、眠る前に交わす「おやすみ」も、全部が恋しかった。

そんな日々が、ようやく終わったのだ。

「……ちょうそう」

小さく名前を呼んでみる。

返事はない。まだ眠っているらしい。
少しだけ乱れた髪も、穏やかな寝顔も、何もかもが愛おしい。

……会いたかった。
本当に、会いたかった。

私はそっと身を起こし、脹相の顔を覗き込んだ。

「……えへへ」
嬉しくて、自然と頬が緩む。

目が覚めたら脹相がいる。
それだけのことが、こんなにも嬉しいなんて。

気づけば私は、彼の上にまたがるような格好になっていた。
そのまま、そっと胸元に手をつく。

「……脹相」

もう一度、名前を呼ぶ。
すると、彼の眉がわずかに動いた。
ゆっくりと目が開き、寝起きのぼんやりとした瞳が私を捉える。

「…………?」

数秒、何が起きているのかわからないという顔をしていた脹相だったが、やがて目を見開いた。

「……っ、?」
「おはよう、脹相!」

にこっと満面の笑みで告げる。

「……お、おはよう……」

声が、わずかに裏返っていた。
けれど、そんなことは気にも留めず、私は嬉しくてたまらないというように彼の胸元へ身を寄せた。

「ふふ、脹相だぁ……」

「……あ、ああ。俺だが……」

「ほんとに帰ってきたんだね!」

ぎゅうっと抱きつく。
その瞬間、脹相の身体がぴたりと固まった。

「…………」

自分の上に乗り、心から嬉しそうに笑っている彼女。

身体に伝わる、たゆんとした柔らかな重み。
そして、胸元に寄せられる温かな体温。

「…………っ」

脹相は、思わずごくりと喉を鳴らした。
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