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③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第17章 安眠できると思ったのに


……眠れる気がしない。

久しぶりに帰ってきたというのに。

今夜こそ、彼女の隣で安心して眠れると思っていたのに。

まさか、こんなことで一睡もできなくなるとは思わなかった。

「……参ったな」

小さく呟き、俺は天井を見上げた。

腕の中の彼女は、相変わらず気持ちよさそうに眠っている。

……まあ、いい。

今夜は眠れなくても構わない。

こうして彼女を抱きしめていられるだけで、十分幸せなのだから。

……ただ。

明日の朝、彼女が目を覚ましたら。

少しだけ、聞いてみてもいいだろうか。

いや。

やめておこう。

やはり、聞ける気がしない。

「…………」

俺はそっと目を閉じた。

そして、数秒後。

「…………」

再び目を開けた。

……駄目だ。

やはり、気になる。

腕の中の彼女は、そんな俺の葛藤など知るはずもなく、幸せそうに俺の胸元へすり寄ってくる。

俺はもう一度、天井を見つめた。

――長い夜になりそうだった。
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