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③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第16章 帰宅


「……あいつらしいな」

「でしょ?」

五条は楽しそうに笑った。

「まあ、そういうわけだから。あんまり心配しすぎないこと。今は帰って、いつもどおり生活していいよ」

「……助かった。ありがとう」

五条が、少しだけ目を丸くした。

「おや。ずいぶん素直だね」

「礼を言うのは当然だろう」

「いやあ、君って結構真面目だよねえ」

からかうような口調だったが、俺は気にしなかった。

五条が彼女を大切に思っていることは、よくわかっている。

俺が彼女のそばにいたいと思うように、五条にも彼女を守りたい理由があるのだろう。

「……あいつを守ってくれて、ありがとう」

そう告げると、五条はほんの一瞬だけ黙った。

それから、いつもの笑みを浮かべる。

「だから、僕だけの力じゃないって。あの子自身が頑張ってきた結果でもあるんだからさ」

「……それでもだ」

「はいはい。どういたしまして」

五条は扉のほうを指さした。

「じゃ、早く帰ってあげなよ。あの子も待ってるかもしれないし?」

「……そうだな」

その言葉に、自然と足が扉へ向かいかけた。

けれど、ふと立ち止まる。

「……五条」

「ん?」

「今後も、あいつのことを頼む」

五条は少しだけ笑みを深めた。

「もちろん。……でもさ」

「?」

「君も、ちゃんとあの子のそばにいてあげなよ」

その言葉に、俺は静かに頷いた。

「ああ。そうする」

今度こそ、俺は五条のもとをあとにした。

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