【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第5章 OPERATION⑤
「…セリーナ…」
低く心地よい声が、セリーナの耳の奥に響いた。
ロイドはセリーナを逃さないように、体を押し付けながら何度も名前を呼び、彼女の太ももの内側へ手を滑らせた。
セリーナはその手に焦りを覚え、彼の名前を呼んだ。
「ロイド!!」
セリーナはロイドの手から片手を振りほどき、彼の胸元のワイシャツを掴んだ。
ロイドの顔がセリーナの鼻先で止まり、琥珀色の瞳と碧眼が交わされた。
「…セリーナ」
ロイドの碧い瞳がかすかに揺れると、彼はセリーナの背中に手を回して、彼女の体を起こした。
「結婚しよう」
「は?」
顔を紅潮させ、恋人に愛を囁くようにプロポーズするロイドに、セリーナは困惑したように眉を顰めた。
ロイドはセリーナの頬に手を添え、鼻先が触れそうなほど顔を近づけた。
「……なにを考えているの?」
セリーナの鋭い視線がロイドの動きを止めた。
しかしロイドはその視線にも笑顔を崩さず、頬に触れている手を滑らせて、小さな顎先を指で掴んだ。
「俺は君の全てを暴きたい」