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【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂

第2章 獅子頭連編


梅宮「……兎耳山。を離せ。」
兎耳山「来るな!来るな来るな!来るなッッッッ!!」

梅宮が、静かに兎耳山さんに向かって一歩、また一歩と歩み寄っていく。その姿に怯えたように、兎耳山は「来るな」と叫んで激しく拒絶の声を上げた。けれど、梅宮はその制止の言葉を真っ直ぐに受け止めながら、少しも歩調を緩めずに近づいていく。

兎耳山「…………ッッッ!!」

迫り来るプレッシャーに耐えきれなくなったのか、兎耳山は梅宮の首元めがけて、全身の力を込めた強烈な蹴りを喰らわせた。しかし、その重い一撃を受けてもなお、梅宮は微動だにせず、ふらつくことすらない。その圧倒的な壁の厚さに、兎耳山は驚愕の色を隠せなかった。そのまま、梅宮は怯える兎耳山の両頬へと大きな手を伸ばし、まるで我が子を包み込むように優しく、しっかりとホールドした。そして、その耳元へ顔を寄せた 次の瞬間。

梅宮「思い出せぇ!!!! 兎耳山ぁぁぁぁぁ!!!!!」

張り裂けんばかりの大声で彼の名前を呼んだ梅宮は、そのまま逃げ場を失った兎耳山の額へと、自分の額を思い切りぶつけるように強烈な頭突きを食らわせた。

「…………兎…耳山…さん……梅宮…さん……」

強い衝撃と広がっていく静寂の中で、朦朧とする意識のまま、二人の無事を確かめたくては小さくその名前を呼んだ。

「おい……おい……しっかりしろ!」

遠くから、聞き覚えのある焦ったような優しい声が聞こえる。けれど、その声の主が誰なのかを確かめることもできないまま、はプツリと糸が切れるように、真っ暗な闇の中へと意識を手放した。
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