【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂
第2章 獅子頭連編
十亀(……梅宮)
「………梅宮さん」
蘇枋「大丈夫? ちゃん」
「今は……梅宮さんを信じて、見守るしかないです。」
梅宮ほどの圧倒的な実力を持つ人が、一方的に手を出さないままでいるのには何か深い理由があるはず。
(兎耳山さん……梅宮さんが伝えたい事に気付いてください)
梅宮「兎耳山……すまん…」
兎耳山「………ッッ」
梅宮「お前を追い詰めたかったわけじゃないんだ……」
兎耳山「うるさいッッ!」
梅宮「そこまで切羽詰まってたんだな……」
兎耳山「う、うるさいッッ!!」
梅宮「でも、自棄になって自分のすべてを壊しちまったら……この先ずっと、お前は……」
兎耳山「うるさい!!うるさい!!うるさーーいッッッッ!!」
絶叫ような雄叫びを上げたかと思うと、兎耳山は突然、の方を殺気立った目で睨みつけた。そして、目にも止まらぬ速さで壇上から飛び降り、観客席にいたの目の前へと凄まじい勢いで移動した。しばらく、を見下ろすようにじっと立ち尽くしたあと、突然 細い手首を荒々しく掴み、ステージの上へを引きずり上げる。そして、抵抗する間もなく、その力任せな腕で自分の胸元へと強く抱き寄せた。
「…ッ……と、兎耳山さん…?」
数秒間、時間が止まったように静止したあと。の耳元に顔を寄せ、誰にも聞こえないほどのくぐもった声で「……うるせぇよ」と吐き捨てると、の肩へと、迷うことなく思い切り牙を立てて噛みついた。
「……い、痛ッッッッ!!!!!」
桜「ッッ!!!」
蘇枋「ちゃんッッ!!!」
楡井「椿さんッッ!!!」
杉下「…………ッッ!!!」
柊「なっッッ…!!!!!」
十亀「……ッッッッ!!!!」
佐狐「………ハッ!!!!」
絶叫するの声と重なるように、周囲から一斉に悲鳴と怒号が響き渡った。
梅宮「……………ッ。兎耳山ァァァァァッッッッ!!!!」