【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂
第2章 獅子頭連編
梅宮「よかったよ。ちゃんと会話ができたみたいで。」
桜「………。」
梅宮「今のお前の行動が 何よりの証だ。」
「梅宮さん……」
梅宮「十亀も、あとは任せてくんねーか。もそのほうが安心する。」
梅宮さんの穏やかな声音に促され、十亀にそっと寄り添っていた私は小さく頷いた。
十亀「ずいぶんお節介なんだねぇ。……さあ、ちゃん 行こうか。」
「………っ」
目の前で兎耳山の信じられない行動に激昂し、梅宮(制止されている桜の様子が気になって仕方がない。今、このギスギスした空気の中で彼を一人にしておく事など、にはできなかった。
十亀「それとも、桜と一緒の方がいい?」
「あの……十亀さんと一緒に行くのが嫌というわけでは決してなくて……遥君が……あの……」
十亀「わかってるよぉ。心配なんでしょ? 桜の事が。」
「はい……」
十亀「大丈夫だよ。わかってるからぁ。」
「そんな心配そうな顔しないで」と言いながら、十亀は痛む体を無理に動かし、の頭を優しく 慈しむように撫でた。そして、そのままの足取りで梅宮のそばへと歩み寄り、「死なないでよね…」と言い残して、ステージから静かに降りていった。
桜「ちっ……」
十亀がその場を去ったのを確認すると、桜は兎耳山の胸ぐらから乱暴に手を離し、自分をなだめるように抑えていた梅宮の腕を鬱陶しそうに振り払った。そして、を連れ去るようにその場を通り過ぎるすれ違いざま、低く脅すような声で吐き捨てる。
桜「…もし負けたら ぶっ飛ばす。」
そう言い残した桜は、の手を強く引きながら、これから始まる兎耳山と梅宮の大一番を見守るべく、少し離れた場所へを連れていくのだった。