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【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂

第2章 獅子頭連編


「な、なんだよ、あいつら……」
「笑ってるぜ……」

周囲の獅子頭連のメンバーから、戸惑いと気味の悪さが入り混じった呟きが漏れる。先ほどの闘いも十分に他を圧倒するものだったが、今の二人は次元が違っていた。スピードも、パワーも、そして何より纏う空気の密度が段違いだ。
そして何より、周囲を最も驚かせたのは、あんなにも激しく、血を流し合っているというのに、二人が心の底から楽しそうな、満面の笑みを浮かべて殴り合っていることだった。

蘇枋「桜君……君は、本当に凄いな…」
楡井「ぐすっ……うっ……! なんかもう、よくわかんないけど……俺、めちゃくちゃ感動してます……っ!」
柊「桜の野郎、ここまでやれるとはな。」
梅宮「そうだな……見事だ。」
杉下「……チッ」
「二人ともかっこいいです…」
楡井「えッッ!!??」
「とても楽しそうで…かっこいいです…」
蘇枋「うん。そうだね。」


"さぁ! 来いよ!!!"


十亀がそう叫んだ瞬間。桜君はニヤリと不敵に笑い、そのまま一気に距離を詰めて突っ込んでいく。互いに同じタイミングで地面を強く蹴り飛ばし、交錯した軌道の中で、相手の頬へと勢いよく蹴りが入った。
そして、その衝撃の勢いのまま、二人はステージの上にドサリと仰向けに倒れこんだ。しかし、すぐに互いに体を起こし、十亀はどこか晴れやかな、優しい顔で桜君に声をかけた。

十亀「はぁ〜。喧嘩ってこんなに心地いいもんだったんだねぇ。」
桜「同感だ…」
十亀「ふーっ。もう充分すぎるくらい付き合ってもらったし……この辺で終わりにしようかぁ。」
桜「あぁ。」

十亀と桜が、互いに向き合うように立ち、最後の力を振り絞り一斉に駆け出す。その勢いのまま、互いの顔面めがけてぎゅっと握りしめた拳を真っ直ぐに放った。
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