【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂
第2章 獅子頭連編
「……ごめんなさい。」
桜「バカか、てめぇは!!!!1人で外に出やがってっ!!!何かあったらどうすんだ!!!!」
蘇枋「まぁまぁ、そんなに怒鳴らなくても。こうして無事に見つけられたんだし、いいんじゃない?」
桜「たまたま何もなかっただけだろうがっ!!!!お前はもう少し危機感を持てッ!!!!」
「返す言葉もありません……」
心配で探しに来てくれた二人。その二人に会った瞬間、桜からの怒涛の説教が始まった。傍らで蘇枋はニコニコと微笑んでいるが、その目は全く笑っていない。
「…蘇枋君」
蘇枋「なに?」
「怒ってます…?」
蘇枋「ん? 怒ってないよー?」
――あ、これ、絶対怒ってるやつだ。
背筋がスッと冷えるのを感じながら身構えていると、蘇枋はふっと目を細めて続けた。
蘇枋「ちゃんには怒ってないけど、自分自身には怒ってるかな。」
「……自分に?」
蘇枋「うん。すぐにあとを追いかければよかったなって。」
「…?」
蘇枋「なんて、今さらそんな話しをしても仕方ないよね?佐狐君?」
名を呼ばれた佐狐は、先程までの優しい表情が嘘のように 一気に険しいものへと変わっていた。急激な空気の変化に は首をかしげながら、目の前で説教を続けている桜の耳元で「あの二人って仲が悪いのかな?」と顔を寄せそっと呟いた。
桜「 はっっ!? お前ッッ、何してんだよ!!」
「えっ……なにが?」
桜「人の耳元で喋んなッッ!!!」
「話しかけるなってこと?」
桜「違ぇよ!!バーカッッ!!」
「意味わかんない…」
桜「そんなことより早く中に戻るぞ!!まだ闘いの途中だ!!てめぇのせいで、一時中断してんだよ!!」
「それは本当にごめん!早く戻らなきゃッ!」
自分のせいで、闘いが中断されていたなんて。
そんなの一刻も早く戻らない理由はない。
「先に戻ってますね!」
残された蘇枋と佐狐にそう慌てて告げると、は桜の手をギュッと掴み、そのまま劇場内へと急ぎ足で引っ張っていった。