【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂
第2章 獅子頭連編
蘇枋「俺達も、戻りましょうか。」
佐狐「あぁ。」
蘇枋「あの、佐狐さん。」
佐狐「なんだ。」
蘇枋「貴方にとって敵は、目の前の相手だけじゃないって事は…わかってますよね?」
佐狐「はぁ?何言って…」
蘇枋「まぁまぁ、そんな怖い顔しないでください。さぁ、戻りましょう。」
誰も知らない水面下の暗がりで、冷たく静かな火花が散っていることなど露知らず。蘇枋と佐狐は再び喧騒の待つ劇場へと足を踏み入れたのだった。
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「すみません…私のせいでせっかくの勝負を……」
会場へ戻ってすぐ、梅宮は大きな腕を広げの頭をわしゃわしゃと優しく撫でたかと思うと、そのまま正面から力強く抱きしめた。
梅宮「さっきのはには少し刺激が強すぎたよな。まあ、見てた俺達も驚いたくらいだから、あんま気にすんな!」
柊「お前が外に出ていったあと、桜が十亀を真正面から諭してな。…まさしく喧嘩でで互いの本音をぶつけ合ってるって感じだった。」
梅宮「そのせいか、十亀の表情がさっきまでとは打って変わって少しだけ柔らかくなったんだ。」
「十亀さんが……?」
梅宮「ああ。桜の真っ直ぐな言葉が、十亀の中で凝り固まってた何かを溶かしたんだと思う。」
会場の張り詰めた空気の中、桜が十亀に向けて放った力強い叫び。
――俺は相手が命の恩人でも どんなに強くても
目を逸らしたり自分を曲げたりしねェッ!!!!
梅宮「その言葉を聞いた十亀が、納得したように微笑んでな。桜に『とことんやろうぜ』って声をかけたんだ。けど、その直後だな。十亀が観客席の方を見て、がいない事に気がついたんだ。」