【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂
第2章 獅子頭連編
佐狐「別に責めてるわけじゃない。俺が柊さんと闘かったように、君にも理由があるんだろ。」
「……そうですね」
佐狐「誰にだって 嫌なことの一つや二つあるのは当然だ。思い出したいなんて思わない過去とか。」
佐狐に会うのは今日が二回目だ。前回も!そんなに長い時間言葉を交わしたわけじゃない。なのに、どうして。この人は、私の考えている事がんかるのだろう。
「私って…そんなにわかりやすいでしょうか…」
佐狐「……あぁ。わりと、感情が全部顔に出ている。」
「やっぱりそうなんですね…」
佐狐「…………可愛いよね」
「……何か言いました?」
佐狐「いや……なんでもない。」
聞き取れなかった言葉に首を傾げ、は彼の顔を間近でぐっと覗き込んだ。急に視線が合った瞬間、佐狐は赤く染まった顔を背け、「ち、近い…ッ」と言って自分の腕で顔を隠してしまった。
(……なんて言ったんだろう……)
戸惑うをよそに、佐狐は少し気まずそうに咳払いをした。
佐狐「そろそろ戻った方がいい。迎えも来てるみたいだし。」
「迎え?」
佐狐「ほら、あそこ。」
佐狐が細い指先で示した方向には視線を向けた。
そこに立っていたのは、十亀と闘っているはずの桜と、いつもより少しだけ険しく、冷ややかな目をたたえた蘇枋の姿だった。