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【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂

第2章 獅子頭連編


「なんなんだ……アイツ、いきなり……」

どよめく獅子頭連の面々を他所に、先程までの苦戦が嘘のように、桜の放つ一打一打の速さと勢いは増していくばかりだった。

杉下「……チッ」
楡井「………っ」
「遥君が強いのは、もともと知ってたけど……」
蘇枋「こんなに強いなんてって感じ?」
「うん……」
蘇枋「怖くない?」
「怖くないって言ったら嘘になるけど。遥君がみんなのために闘ってくれているから……あたしも、ちゃんと前を向いて頑張らないとダメなんです。」

震える膝の上でぎゅっと拳を握りしめ、ステージ上の背中に全幅の信頼を寄せる。先程、蘇枋から借りたハンカチをぎゅと握りしめて。

蘇枋「そうだね。」

そう言って、優しく頭を撫でてくれる蘇枋の気遣いに小さく頷き、再び視線を桜に戻す。

遥「てめぇが俺に負けるってことは!!てめぇが俺に言った事が間違いだってことだよな!!てめぇんとこの、なんちゃって信仰の理屈ならそういうことだろうがよ!!」

怒涛の勢いで間合いを詰めた桜が、十亀の顎下を強烈な蹴り上げる。
口から鮮血が飛び散るほどの凄まじい一撃。そのまま床へと崩れ落ちるかと思いきや、十亀は前傾姿勢のまま驚異的な執念で立位を保ち、低い声で何かを呟いたかと思うと、次の瞬間。桜のみぞおちめがけて、容赦ない蹴り返しを叩き込んだ。

「……ッ!?遥君っ!!」
十亀「お前に、獅子頭連の何がわかる…。ここにいる全員が、常に上を目指し、自分の力を押し通す。それが力の絶対信仰だ。 ヒーローごっこで馴れ合ってるお前らとはぁ、力の重さが違うんだよ!!!!」

鬼のような形相に変貌した十亀が、床に這いつくばる桜の頭を、容赦なく踏みつける。下駄を履いた足でそのまま頭を押さえつけ、逃げ場を奪うように体重をかける十亀の姿に、グラウンドの空気が凍りついた。
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