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【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂

第2章 獅子頭連編


「お……おいおい……」
「こんなタイマン、なかなかお目にかかれねぇぞ」

周囲からどよめきが漏れる中、も息を呑んでステージ上に釘付けになっていた。

蘇枋「すごい……」
「ですね……」

先程までの圧倒的なワンサイドゲームとは打って変わり、今の佐狐と柊は完全に互角の戦いを繰り広げている。二人の拳から繰り出される凄まじい連撃。ぶつかり合う度に、会場には乾いた重い打撃音が響き渡り、空気がビリビリと震えた。

遥桜なんだよあいつ……あんな強ぇんじゃん。」
「やっぱり、四天王の名は伊達じゃないね…」
蘇枋「うちの街じゃ有名な話なんだよ?」
桜「強ぇなら、最初から本気でやれってんだよ。」
蘇枋「柊さんが強いのは元からにしても、さっきの桜君の激が、ちゃんと響いたんだと思うけどね。」

ぶっきらぼうにそっぽを向く桜の耳が、少しだけ赤くなっているのをは見逃さなかった。
最初は完璧な互角に見えていた戦いだったが、激しい攻防が続くにつれ、じわりじわりと戦況が変わっていく。経験の差か、それとも底知れない器の大きさか。徐々に、柊が優勢へと傾いていった。

佐狐「負けるはずないっ……!あんたと違って、オレは……馴れ合いもせず……ただひたすら強くなり続けたんだ……!!」

叫ぶ佐狐の声には、凍りつくような執念と、どこか切実なまでの焦りが混じっていた。
きっと二人には、桜達が到底計り知れない過去がある。その過去の出来事が、今の彼らの関係性を決定づけてしまったのだろうか。戦いながら、佐狐が時折見せるその瞳は、あまりにも悲しげだった。


( あんなに辛そうな顔をして拳を交えるなんて……本当は佐狐君、あなたも…)
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