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【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂

第2章 獅子頭連編


兎耳山「はい!!はじめー、はじめー!!」

呑気で無邪気な兎耳山のの合図が響いた瞬間、空気が一変する。
佐狐が驚異的な爆発力で素早く駆け寄り、鋭い攻撃を繰り出した。見ているこちら側も目で追うのが精一杯というほどの猛攻に、風鈴の面々は皆、息を呑んで開いた口が塞がらない。
そして次の瞬間。佐狐の重い蹴りが、柊の体に鮮烈にヒットした。

佐狐「悪いが、勝たせてもらう。」

冷たく冷え切った声が、静まり返った会場内に落ちる。佐狐の鋭い視線には、積年の執念と怒りが渦巻いていた。

佐狐「今でもあんたは、俺のを下に見てるんだな。気色悪い。あの頃の、あんたの背中をただ追いかけてただけの俺はもういない!!!!それを、身をもって教えてやるよ!!!!」

「「「いいぞー!佐狐っ!!やっちまえーっ!!」」」
獅子頭連側から盛大な歓声と囃し立てる声が沸き起こる。

楡井「ひ、柊さんが押されてる……そんなぁ…」
兎耳山「いいぞー!!!!佐狐っちゃんっ!!」
十亀「いやぁ……いい喧嘩っぷりだねぇ、佐狐のやつ。」
兎耳山「そりゃあ、うちの五本指に入るもん! 佐狐っちゃんはさー!」
十亀「入りたての頃はやけくそみたいに暴れてたもんねぇ。それだけ、あの柊に対して並みならえない思い入れがあるってことかぁ…。」

二人のどこか余裕を含んだやり取りを背に、戦況はさらに激化する。その後、柊も体勢を立て直して反撃の拳を繰り出すが、佐狐に当たる気配が一向にない。佐狐の動きはまるで、柊の繰り出す技の軌道や癖のすべてを、あらかじめ手にとるように把握しているかのようだった。
かつて同じ背中を見ていたからこその残酷なまでの相性が、柊を確実に追い詰めていく。
嫌な予感が胸を突いた、その直後だった。佐狐の放った強烈な蹴りが、逃れる間もなく柊の首元を捉えた。鈍い衝撃音とともに、ステージの端まで激しく吹き飛ばされる柊。そのままの勢いで倒れ込んだ彼は、ピクリとも動かなくなってしまった。
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