【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂
第2章 獅子頭連編
十亀「佐狐ぁ〜。何かあったのぉ。柊とその子とぉ」
呑気な調子の十亀の声掛けには一切応えず、佐狐はただまっすぐに、壇上に佇む柊だけを見据えて歩き出す。
胸の内で彼の名前を反芻しながら、は息を呑んでその背中を見守った。冷徹なまでの静けさを纏った佐狐が、柊の元へと静かに歩み寄る。
柊「久しぶりだな……佐狐。ずいぶん、背も伸びたな。」
かつてを知る者としての懐古と、どこか痛ましさが入り混じった柊の声。しかし、佐狐はその言葉にも無言のまま、険しい眼差しを向け続ける。
柊「……獅子頭連に入ったんだな。こうなった以上、仕方ねぇ。お前には悪いが……勝たせてもらうぞ。」
その言葉を合図にするように、場の空気が一気に重く、張り詰めたものへと変わる。佐狐は相変わらず何も語らないまま、ただ静かに構えをとった。
ー防風鈴四天王・柊 vs 獅子頭連・佐狐ー
かつての繋がりを背負った二人の激突が、いま、静寂を切り裂いて始まろうとしていた。