【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂
第1章 出会い
風鈴高校の先輩達が助けに来てくれてからの記憶は酷く曖昧だ。鮮やかな手際で男たちを叩き伏せる先輩達の足元で、私はまるで屍のように横たわっていたらしい。できれば記憶から抹消したいし、穴があったら入りたい。最初は「街を守る」という風鈴の在り方に戸惑っていた遥君も、先輩の背中に何かを感じ取ったようだった。
ーそして、運命の入学式当日ー
ことは「いよいよ今日から高校生ね!」
「わぁ! このサンドイッチ美味しそう!」
桜「おぉ…」
開店前の喫茶ポトス。テーブルに並べられた彩り豊かな朝食を前には声を弾ませた。
ことは「たくさん食べなさい。お祝いなんだから。」
「はい! いただきます!」
ことは「あれ? 確か、入学式って午後からじゃなかったっけ?」
ことはは、朝早から制服に身を包んだと桜を交互に見つめた。そして、何かを察したようにニヤリと意味深な笑みを浮かべると、の頬を指先でつついた。
ことは「もしかして、わくわくしすぎて早く準備しちゃった?」
桜「ち、ちげーしッ! 散歩してただけだし!!」
よりも先に 桜が顔を真っ赤にして叫ぶ。
ことは「二人でお散歩?仲良しだねぇ」
桜 「な、なんで俺がこいつなんかと!!」
「一緒に行こうって誘ってくれたのは遥君だよ?」
桜 「ああいう事があったから気になって連絡しただけだ!」
必死に弁明する彼の姿に、ことはは「ふーんw」と面白そうに目を細める。
桜「なんだよ! 文句あんのか! やんのか!?」
ことは「はいはい。まぁ、二人が仲良しなのは良いことだわ。」
桜 「よくねーよッ!!」
ことは「面白い奴もたくさんいるだろうし、ワクワクするのも当然じゃない。楽しんでおいでよ」
桜「だから、ちげーって言ってんだろッ!」
騒がしくも温かい朝の時間。けれど、ふとした瞬間、自分の手元に違和感を覚え その違和感に気がついたは突然声を上げ叫んだ。
彼方「あああああーーーーー!!!!」