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【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂

第2章 獅子頭連編


兎耳山「いいなー!俺も眼帯君とやりたかったなー!!」
十亀「はいはーい、次々いこっかぁ。次はどうするぅ?」

呑気な声を上げる獅子頭連の二人をよそに、待ちきれないといった様子で桜が立ち上がる。

遥「やっと俺の番か!!」

しかし、その足が一瞬でぴたりと止まった。
桜が座席から立ち上がったのとほぼ同時に、獅子頭連側の観客席からも一人の人物がすっと立ち上がった。その男は周囲を一瞥すると、一言も言葉を発することなく、一直線に柊を指さした。そして、男が柊を指さした瞬間から、場の空気がピリリと張り詰める。

「……っあ。」
佐狐「……っ!」

――あの人、こないだの……!

が男の顔を見た瞬間、表情が一変する。男もの姿を確認した途端、驚いたように目を丸くした。

柊「わりぃな、桜。俺が先だ。」
桜「おい!!ちょっと待てよ!!!! 1年が続けてやったのに、なんで次は俺じゃねぇんだよっ!!!!」
柊「お前は、十亀とやるんだろ? 向こうもまだ、お前とやる気はなさそうだぞ」
桜「ふざけんな、俺じゃ勝てねぇってのかよっ!!」
柊「そうじゃねーよ。」

言い募る桜を一瞥し、柊はふっと小さく息を吐く。そして、静かに、しかし確かな信頼を込めてこう告げた。

柊「……任せる。」

その一言に、桜は言葉を詰まらせる。

遥「っ……べ、別におめぇに任せられなくても勝手にやるしっ!!絶対勝つしっ!!つーか、なんなんだよあのつり目!!!!」
楡井「あ、あの二人って知り合いなんでしょうか…?」
蘇枋「まあ、そんな感じだよね。」
彼方「あたし……あの人、知ってる。」
楡井「えっ!! 椿さん、あの人のこと知ってるんですか!?」
彼方「うん……知ってるよ。」

激昂する桜の喧噪を背景に、達は視線の先で対峙する二人の男達へと、固唾を飲んで見守るのだった。
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