【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂
第2章 獅子頭連編
蘇枋「さあ!一度できたらこっちのもんだ!忘れないうちに次に行こう!!」
鹿沼「まおっ……待っ……」
圧倒的な実力の差を見せつけ、なおも楽しげに追撃をかけようとする蘇枋の背中に、冷ややかな声が投げかけられる。
十亀「やめやめぇ……」
ひらりと舞うように、十亀条がその場に割って入った。
十亀「もういいわぁ。眼帯君も悪いけど、降りてくれる?」
淡々とした、しかし有無を言わせぬトーンで二人の試合を十亀が強制的に中断させる。
鹿沼「なっ……なんで……!」
十亀「これ以上ぁ、恥かかせないでよぉ。いやぁ、恥にもならないかぁ。」
鹿沼「…………っ!」
十亀「もお、仲間じゃないしぃ。」
鹿沼「…………っ!?」
冷酷に言い放たれたその言葉に、鹿沼は言葉を失い、血の気が引いたように立ち尽くす。
そんな敗者を一瞥することなく、蘇枋は穏やかな笑みをたたえたまま、静かにトドメの言葉を落とした。
蘇枋「大人になるということは、人の思いに寄り添えるということだ。それには、想像力と経験がいる。よかったね。」
その洗練された冷たさと優しさが入り混じる声音が、静まり返った会場内に響き渡る。蘇枋はふっと柔らかく微笑み、満足げに締めくくった。
蘇枋「“大人の階段” 一段くらいは登れたんじゃない?」