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【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂

第2章 獅子頭連編


「ひどい……!」

あまりの冷酷な扱いに声を荒げたを遮るように、桜が一歩前に踏み出す。

遥「おい、近くでいつまでもベラベラうるせーんだよ。お前ら、二度と『力の絶対信仰』なんてほざくんじゃねーぞ。見てるこっちが吐きそうになるくらい恥ずかしいんだよ、雑魚どもが。」

挑発し切った桜の鋭い言葉に、獅子頭連のメンバーが険しい顔で一斉に詰め寄る。今にも殴り合いの喧嘩が始まりそうな、一触即発の緊迫した空気がその場をピリピリと支配した。

蘇枋「桜君。あんな奴らに、何を言っても無駄だよ。こういう子たちは、自分が痛い目を見ないと分からないんだからさ。」

爽やかに微笑みながら、さらに相手を逆撫でするような言葉を紡ぐ蘇枋。けれど、その顔は笑っているのに、目は微塵も笑っていなかった。底冷えするような静かな怒りが、その端正な顔の奥に揺らめいていた。


仲間「あぁ!? じゃあお前がわからせてくれるってのかよ!!」
兎耳山「ねぇ。その子の相手は、君達じゃないでしょ。下がっててよ」
仲間「……っ。はい」

血気盛んに食ってかかった男達だったが、兎耳山のたった一言に先程までの勢いが嘘のようにサーッと引いていく。憑き物が落ちたように大人しく引き下がる背中を見つめながら、は息を呑んだ。
ぞっとするほどの、圧倒的なプレッシャー。一歩でも逆らえば命すら危ういと思わせるような、底知れない圧と、光の消えた、じっとりと冷たい目。


――『俺の楽しみを邪魔するな』


その無言の圧力に誰もが気圧される中、空気なんてどこ吹く風と、兎耳山はパァッと両手を広げて満面の笑みを浮かべた。

兎耳山「さぁ!! 次っ! 次っ! 次はだぁれ?」
桜「じゃあ、次は俺が……」
蘇枋「馬鹿だなぁ 桜君。順番的に次は俺でしょ?」
桜「はぁ!?誰が馬鹿だ!!」
「あはは……」
桜「お前もそこで笑ってんじゃねぇよっッッ!!」
蘇枋「ねっ!?」

緊迫していたはずの空間に響いたお馴染みの言い争いに、は思わず小さく吹き出した。緊迫と日常が入り混じるその空気感に、張り詰めていた胸の奥が、ほんの少しだけ緩んだ気がした。
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