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【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂

第2章 獅子頭連編


蘇枋「なるほどなるほど。これは確かに猛獣の『檻』だね」

重く張り詰めた空気の中、楡井の小さな体が細かく震えているのが分かった。大丈夫かな彼をと心配していると、前を歩く桜が静かに声を飛ばす。

桜「勉強しに来たんだろうが。」
楡井「……っ」
桜「前、見てろ。」

その背中は、怯える楡井を鼓舞するように頼もしく、は、今の桜君、すごくかっこよかった…と、思わず見とれてしまった。

桜「なんだよ。人の顔ジロジロ見やがって。」
「なんでもないよ?」
桜「つーか。お前こそ大丈夫かよ。」
「…たぶん」
桜「いいから黙って、俺らの後ろに隠れてろ。」
彼方「うん。」
蘇枋「ちゃん、こっちに。」

桜のぶっきらぼうな優しさと、いつものように優しく誘導してくれる蘇枋の後ろに、はそっと身を隠した。
大勢の獅子頭連のメンバーたちも私たちの存在にすぐに気づいたようだ。四方から突き刺さる視線は痛いほどに鋭く、重い。

「おい、なんで女が……?」
「聞いてねぇぞ、風鈴に女がいんのかよ」

あちこちから投げかけられるヒソヒソとした冷ややかな声が鼓膜を揺らし、どうしようもなく居たたたまれない気持ちになる。

兎耳山「さぁーー!! みんな!!! 楽しいタイマン勝負の始まりだよっっっ!!!」
梅宮「たっく、勝手に盛大なお祭り騒ぎにしちまって……」
兎耳山「そして……なんと今日は特別ゲスト! 風鈴高校の紅一点、ちゃんも来てくれてるよーー!!!」

ピンスポットのように浴びせられたその声に、全身の血がサーッと引いていく。

兎耳山「ねぇねぇちゃん! もし、俺が梅ちゃんに勝ったらさ……」

嬉しそうに目を細めた兎耳山が、観客席のど真ん中で不敵に笑う。

兎耳山「風鈴なんかにいないで、こっちにおいでよ」
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