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【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂

第2章 獅子頭連編


兎耳山「梅ちゃーん!ようこそっ!いらっしゃーい!!」

獅子頭連の領内に足を踏み入れた桜達を待ち構えていたのは、底知れない熱を帯びた圧迫感だった。

梅宮「おう。邪魔するぜ」
兎耳山「ちゃんもおはよう!今日は楽しもうねっ!」

底抜けに明るい笑顔を向けられたが、は引きつった笑みを返すのが精一杯だった。そのまま、獅子頭連メンバーの圧を全身に受けながら根城の奥へと進んでいく。肌を刺すような緊張感の中、不意に隣からぶっきらぼうな声が降ってきた。

桜「そういえば、なんでお前いんの? 」
楡井「なっ、なんでって!俺だってあの場にいた関係者ですし!」
「にれ君も、フウリンの一員だもんね。」
楡井「皆さんみたいに誰かを守れなくても、せめて自分くらいは守れるようになりたいんです。だから、勉強させてください!」

真っ直ぐすぎる楡井の熱意に、桜を始め 周囲の空気が少しだけ緩む。

桜「勝手にしろ…」
「あれ?真っ赤になってる」
桜「うっ、うっせ!」
柊「お前が一番うるせぇ!」
「ほら、柊さんに怒られた。」
柊「…お前ら、少しは緊迫感持てってんだよ。」
梅宮「まぁまぁ柊、もう少し肩の力抜こうぜ〜」

ピリついた敵地のはずなのに、仲間達のやり取りを聞いていると、張り詰めていた恐怖がほんの少しだけ和らいでいく。

梅宮「でもまぁ、頼もしいじゃないの。」
兎耳山「おーい!はやくはやく!!こっちこっち!!」
十亀「ようこそ……獅子頭連の根城へ。」

兎耳山に促されてたどり着いたのは、廃墟と化した古い映画館だった。
崩れかけたオリオン座の看板には、一部が破損して「オリ」の字だけが無機質に残されている。その佇まいは、異様な不気味さを放っていた。

兎耳山「選手入場ー!!!!」

轟音を立てて重い扉が押し開かれる。
扉の向こうに広がっていたのは、無数の埃被った座席と古びたステージ。そして、観客席を隙間なく埋め尽くす、大勢の獅子頭連メンバーの姿だった。四方から容赦なく浴びせられる怒号と、肌を焦がすような剥き出しの殺気。圧倒的なアウェイ感に、の足は恐怖震え、その場から動けなくなりそうだった。
鳴り止まない心臓の音をごまかすように、はぎゅっと拳を握りしめ、強大な熱気に満ちた敵地へと足を踏み入れたのだった。
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