【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂
第1章 出会い
梅宮「おお! 来た来た!」
約束の場所であるトンネル前には、梅宮、柊、杉下、そして桜と楡井の姿がすでに揃っていた。
梅宮「昨日は眠れたか?」
「いえ……あまり……」
梅宮「まあ、そうだろうな。」
柊「街に入ったら、離れるな。」
梅宮「常に誰かの隣か背後にいろ。な?」
「はい……」
獅子頭連の頭取・兎耳山丁子。
をわざわざ勝負の場に指名したなんて、一体何を企んでいるのか皆目検討もつかない。だけど、が原因で皆が不利になったり、足手まといにはならないようにと、は心に誓った。
桜「おい」
「なに?」
桜「なんで蘇枋と一緒に来てんだよ。」
彼方「迎えに来てくれたから。」
蘇枋「獅子頭連の事もあったから心配でね。もしもの時のために護衛も兼ねて。」
楡井「さすが蘇枋さん! 俺なんかフウリンの心配ばかりで…」
桜「それと……いっ、いつまでそうしてんだよ……」
桜君の不機嫌そうな視線の先。
そこには、繋がれたままの蘇枋との手があった。道中の安心感ですっかり忘れていたけれど、仲間達の前で手を繋いだままだった事気づき、今さらになって顔が一気に熱を帯びる。
「…… ご、ごめんなさいっ!!」
蘇枋「俺は全然気にしてないよ。」
「……安心できるので、つい…」
梅宮「……へぇ?」
柊「ん? どうした、梅宮。」
梅宮「いやぁ、なんでもねぇ。」
杉下「……?」
梅宮「よし!行くぞ、お前ら!」
梅宮の力強い号令を先頭に、桜達 防風鈴は、いよいよ獅子頭連の領域へと足を踏み入れた。緊迫した空気が肌を刺す中、は不安に震える胸を押さえ、決戦の地へと歩みを進めるのだった。