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【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂

第1章 出会い


「……ねぇ」
桜「あ?」

の視線の先、商店街の向こう側から 先ほどよりも人数の増えた男達が殺気立って近づいてくるのが見えた。

「あっちから来る人たち……さっきの……」
桜「お前はここにいろ。動くな」

桜は短く言い捨てると 迷いのない足取りで前に出た。

「けど、あんなに大勢……」
桜「俺は、風鈴でてっぺんを獲りに来たんだ。負けるわけねーだろ」

あんな大人数を相手に 一人で勝てるわけがない。強いとか弱いとか、そういう次元の話ではないのだ。無謀すぎる彼の背中を追いかけようとした時、不意に隣から明るい声がした。

「あいつ、あんたの知り合い?」

そこに立っていたのは見惚れるほど綺麗な女性だった。

「さっき、知り合ったばかりです…」
「あはは! そっかそっか」

屈託なく笑う彼女に、は戸惑う。彼女は「橘ことは」と名乗り、この近くで喫茶店を営んでいると教えてくれた。

ことは「……んで、アイツは『独り』で何してんの?」
「私が変な男に絡まれてるのを助けてくれて……。そしたら、その男が仲間を連れて戻ってきたみたいで。」
ことは「独りで行っちゃったってわけね。」
「はい…」
ことは「あいつ、腕っぷしは強いのかもしれない。でも、それだけじゃ風鈴のてっぺんは獲れないと思うよ。」
「……?」
ことは「あいつは、独りだから。……私がこの間そう言っちゃったもんだから、あいつなりに腑に落ちないところもあるんだろうけどね。」
 
独り。その言葉が の胸に重く沈む。威圧するでもなく ただ真っ直ぐに敵陣へと向かっていく桜。そんな彼を 黒い集団が嘲笑と共に取り囲んだ。

「おーおー、お前の方から来てくれるとはな。風鈴の小僧」
「カラコンにメッシュか? コスプレじゃねーんだぞ」
「ん? 待て……。お前これ、地毛かよ。目も本物か?」

容姿を揶揄する声が 離れた場所まで響いてくる。彼がどれほどその外見で傷ついてきたかを知ったばかりのは、腸が煮えくり返るような激しい憤りを感じていた。
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