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【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂

第1章 出会い


楡井「ああ!!もうこんな時間!!タイマンまで18時間切ってます!!桜さんッ!!作戦の打ち合わせしましょうッッッ!!」

突然の楡井の絶叫に、グラウンドの空気がピリッと引き締まる。しかし、桜は呆れたように鼻を鳴らした。

桜「タイマンに作戦もクソもあるかよ」
「たしかに……」
桜「ん? お前、もう食い終わったのか?」

私の顔を見て、桜は丸い目をさらに大きくする。先程までカウンターの隅で一人食事していた私が、いつの間にか彼の横まで歩いていたことに驚いたらしい。

「うん。私、みんなのより小さく作ってもらったから、すぐ食べ終わっちゃった」
桜「そっか。……俺もう食い終わったんだけど、こいつと一緒に帰っていい?」
「……なんであたしもセットなの?」
桜「遅くなる前に帰らねーと危ねぇだろ。もう暗くなるんだから」

その言葉に、その場にいたメンバーが一斉に動きを止めた。

杉下「……………」
楡井「……………」
蘇枋「……………」
ことは「桜、優しいじゃ〜ん」

ことはのからかうような声が、静まり返った店内に響き渡る。

桜「……なっ!! ばっ!! そんなんじゃねーよ!! 馬鹿ッ!!」
ことは「照れるな照れるな(笑)」

真っ赤になって慌てふためく桜をよそに、は密かに胸を熱くしていた。彼はぶっきらぼうで言葉も乱暴だけど、本当はすごく優しい人。大通りで助けてもらったあの時からずっと、彼は無意識にを心配し、守ってくれている。桜は本当に心が綺麗な人だ。


「遥君!」
桜「あぁ?」
「ありがとうね」

素直にそう告げて顔を覗き込むと、桜の顔がみるみるうちに紅く染まっていく。しまいには耳の先まで真っ赤に染め上げ、彼はたまらなくなったのか「馬鹿じゃねーの!」と盛大にそっぽを向いてしまった。不器用で、だけど真っ直ぐなその横顔を見ていたら、胸の奥がじんわりと温かくなるのだった。
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