【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂
第1章 出会い
「どうして獅子頭連の頭取がここに…」
先程味わったあの圧迫感が、屋上にいるこちらまで伝わってくる。怯えながら兎耳山を見るの頭を、優しく撫でながら「大丈夫」と告げたあと、柊と共に玄関へと向かって歩き始めた梅宮。それに続くように 遥、杉下、蘇枋も梅宮の後を追い一斉に歩き出した。
蘇枋「ちゃんもおいで…俺から離れないように。」
蘇枋から差し出された手を握り も皆と一緒に生徒玄関まで急いだ。
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梅宮「お前らはここにいろ。」
先程の梅宮さんとは声色が違う。声のトーンが下がり 目つきも先程とは違い 真剣な眼差しになっていた。
遥「ふざけんな!喧嘩なら俺達にもやらせ…」
梅宮「二度はねぇぞ」
そこいる全員が感じたであろう背筋が伸びるような威圧感。桜達を律したあと、梅宮は兎耳山の方へ歩き始めた。
梅宮「よぉ兎耳山。いいもん持ってんな。そらぁ風鈴のだ。」
兎耳山「うん!知ってる!!」
兎耳山の手には ボロボロになり引きづられている先輩の姿が。
兎耳山「怒った?怒った?」
梅宮「嬉しそうだな」
兎耳山「よーし!梅ちゃん!タイマン!ターイマン!ターイマン!!」
梅宮「………」
兎耳山「先にそっちがちょっかい出してきたんだよ?やる理由は十分だよね?」
梅宮「散々暴れて気はすんだろ。これでチャラだ。」
兎耳山「えー。あぁ…喧嘩って言うより…梅ちゃんが欲しい。」
おぞましい程の不敵な笑みを浮かべ、梅宮を指さす兎耳山。気味の悪いあの怖い笑顔を見ているだけで背筋がぞっと凍り付く。
兎耳山「フウリンを梅ちゃんごと俺のモノにする。そうすればあの子も手に入るでしょ?」
梅宮「あの子って、ちゃんの事か…」
兎耳山「へぇ〜。ちゃんていうんだ!ねぇねぇ!どっから連れてきたの!?あんな可愛い子!!なんでいつも眼帯君の後ろに隠れてるの!?」
「………ッ」
蘇枋「…大丈夫」
蘇枋が手を握ってくれているが、あの不気味な笑みからはどうやっても逃げられないという気持ちになってしまう。あの人はどうして私に興味があるんだろう。私が女だから?単に珍しいから?どちらにせよ体の震えは止まらない。そして、いつも以上に蘇枋の手を強く握り返してしまっている自分がいた。