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【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂

第2章 獅子頭連編


少し離れたステージの上

兎耳山「ありがとう、亀ちゃん。……もう、大丈夫だよ。」
十亀「………」
兎耳山「最後くらいはさ、自分でけじめをつけるね。」

十亀にしっかりと背を向け、兎耳山はゆっくりと、けれど迷いのない足取りで梅宮の元へと歩き出す。

兎耳山「俺は、梅ちゃんに負けた。…それに、関係のないちゃんにもあんな酷い傷をつけた。だから……俺は獅子頭連を抜ける。この獅子頭連は、梅ちゃんの物だ。」

うつむいているためその表情をはっきりと窺うことはできないが、今回の敗北の重さも、が負った傷の痛みも、彼は誰よりも深く、深く悔いているのがその背中から痛いほど伝わってきた。
誇りだったはずの獅子頭連のジャケットを静かに脱ぎ、両手で前に差し出すと、兎耳山は深々と頭を下げて梅宮さんへこう告げた。

兎耳山「……あいつらを、みんなのことを……よろしくお願いします。」

獅子頭連の頭取としてのすべての責任をたった一人で背負い込み、震える両手で梅宮さんに向かってジャケットを差し出す。
その覚悟を決めた兎耳山の背中と、「よろしくお願いします」というたった一言の重みに、胸が切なく締め付けられた。
誰も悪くなんかない。誰も責めたりなんてしていない。だから、どうかもう頭を上げてほしい。

(兎耳山さんが笑っていてくれないと、十亀さんは…)

は、ハッと息を呑み 思わず十亀のほうへと視線を向けた。その視線の先で、十亀は静かに自分の上着へと手をかけ、獅子頭連のジャケットを脱ごうと身じろぎをしていた。

(十亀さん…。どうして、あなたはそんなにも優しくて、どこまでも自分を犠牲にしてしまう人なんだろう。兎耳山さんは、そんなあなたのお咎めや連帯責任なんて望んでいない。ここにいる他の誰も、そんな結末なんて望んではいないのに。)

あまりにも重すぎる 彼の覚悟に「十亀さん……」そう声をかけようと前に出たその時だった。

梅宮「え、やだよ。」

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