【WINDBREAKER】風鈴高校の紅一点🎐𓂃𓈒𓂂
第2章 獅子頭連編
梅宮の口から放たれたのは、あっさりとしたとした拒絶だった。
まるで、最初から答えなど決まっていたかのように。
兎耳山「え……」
十亀「………え」
二人とも、予想していた答えと違うものを提示され呆然と立ち尽くす。兎耳山は目を丸くしたまま固まり、十亀に至ってはいつもの穏やかな表情はどこかへ消えていた。
梅宮「オレはさらさらそんなつもりなかったし、チームデカくするとか全く興味無いし、上だの下だのめんどくさい。」
兎耳山「で、でもッ!」
梅宮「……んー、じゃあよ。」
梅宮は、少しだけ考えるように間を置いた。その表情には、何か大きな答えを導き出そうとしているような真剣さがある。少なくとも、にはそう見えた。だからこそ、次に彼の口から出てくる言葉を、誰もが固唾を呑んで待っていた。
そして。
梅宮「今日から俺たち友達ってことで!!」
一瞬、周囲の時間が止まったような気がした。
あれだけ殴りあったのに?盛大に揉めたのに?そう思わず言葉に出てしまいそうな程、戸惑いを隠しきれない。そんな彼女が隣を見れば、蘇枋が口元に笑みを浮かべながらこちらを見ていた。
蘇枋「面白いこと考えてるでしょ。ちゃん。」
そう言いながら、蘇枋はの頬をつんつんとつつく。不意に触れられて、思わず肩が跳ねた。けれど彼は気にする様子もなく、満面の笑みを浮かべてを見下ろしている。
「……な、なんでわかったんですか?」
蘇枋「ちゃんて、感情がだだ漏れなんだよー。ほんと、かわいーよね。」
「なっ、可愛いだなんて…」
蘇枋「まあ、でも。みんな同じ事思ってると思うよ。桜君の顔見てごらん?」
言われるがまま桜へと視線を向けると、なんとも言えない顔をした桜が驚いているような。呆れているような。いつもの鋭い目つきはそのままなのに、突っ込む気力を失った桜が立っていた。
蘇枋「ちゃんもさっき、あんな顔してた。」
「…えぇ。あんな顔してたんですか。」
蘇枋「今もすごい顔してる。」
桜「おい。嫌そうにすんじゃねぇ。全部聞こえてんだよ。」
「……あ、ごめん。」
そんなたちのやり取りをよそに、当事者である二人は、まだその場から動けていなかった。