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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第7章 想い…


「だから俺は反対だっつってんだろォ!!」

屋敷の庭に、実弥の怒声が響き渡る。

「使えるもんは使えばいいじゃん!」

斗和も一歩も引かない。

「鬼化して実弥の血を飲めば、玄弥は酒の呼吸を使える! だったら試す価値はあるでしょ!」

「テメェは命を何だと思ってやがる!!」

「玄弥本人が望むなら――」

「それ以上言うんじゃねェ!!」

実弥が机を叩く。

「俺は弟を鬼にしてまで強くさせる気はねェ!」

「でも――」

「でもじゃねェ!」

完全に頭に血が上っていた。

「お前とは考え方が合わねェ!」

斗和も睨み返す。

「じゃあどうしろっていうの!?」

「……もういい」

実弥の声が急に低くなった。

「別れるぞ」

「……え?」

玄弥が目を見開く。

斗和も固まった。

「こんなことで……?」

「こんなことじゃねェ!」

実弥が怒鳴る。

「俺は玄弥を死なせたくねェんだ! それを何度言っても、お前は『使えるもんは使え』って言いやがる!」

「……実弥」

「もう知らねェ!!」

実弥が背を向ける。

その瞬間――

「待って!!」

玄弥が二人の間に飛び込んだ。

「兄ちゃん、斗和さん!」

二人が振り向く。

「俺のことで別れないでください!」

玄弥の声が震える。

「俺は強くなりたい。でも……兄ちゃんが心配してくれてるのも分かってる!」

そして斗和を見る。

「斗和さんが、俺に強くなってほしいと思ってくれてるのも分かります!」

玄弥は拳を握った。

「だから……俺自身に決めさせてください!」

実弥は黙り込む。

「兄ちゃんが俺を守りたい気持ちは嬉しい。でも、斗和さんと別れる理由にしないでください!」

長い沈黙。

やがて実弥が顔を伏せた。

「……頭、冷やしてくる」

それだけ言い残し、歩き出す。

斗和はその背中を見つめたまま、何も言えなかった。

玄弥は小さく息を吐く。

「……俺、余計なことしたかな」

「ううん」

斗和が首を横に振る。

「玄弥は悪くないよ」

ただ――二人の間には、まだ消えない火種が残っていた。
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