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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第7章 想い…


屋敷に戻った三人は、庭で玄弥の稽古を続けていた。

「玄弥、もう一回やってみよう!」

斗和が酒を差し出す。

「はい!」

玄弥が酒を飲み、刀を構える。

「酒の呼吸――壱ノ型!」

しかし――。

「……あれ?」

何も起こらない。

もう一度試しても、ただ身体がふらつくだけ。

「やっぱり駄目だ……」

斗和は腕を組んだ。

「じゃあ、鬼化して実弥の血を飲んだら?」

「斗和」

実弥の声が低くなる。

「やってみる価値はあるって!」

「ねェよ」

「でも実際、それで使えたんだよ?」

「だからって、わざわざ鬼になる必要ァねェだろォが」

斗和は玄弥を見る。

「でも玄弥は鬼を食べれば戦える。実弥の血で酔えば酒の呼吸が使える。だったら――」

「だったらじゃねェ!」

実弥が声を荒らげる。

「俺は鬼化すること自体に反対だ!」

「でも、強くなれるんだよ!?」

「命を削ってまで強くなる必要ァねェ!」

「玄弥が自分で決めることじゃない!」

「玄弥は俺の弟だァ!」

「だからって全部止めるの!?」

二人の間に険悪な空気が流れる。

玄弥は慌てて割って入った。

「斗和さん、兄ちゃん……!」

しかし斗和は引かなかった。

「私は、可能性を捨てたくないだけ」

「俺はなァ……」

実弥は拳を握る。

「弟が鬼になってまで強くなる姿なんざ、見たくねェんだよ」

その言葉に、斗和は黙った。

玄弥も俯く。

しばらくして、斗和が小さく息を吐く。

「……分かった。実験は一旦やめる」

「一旦?」

「そこは譲らない」

「お前なァ……!」

また怒鳴り声が響き、玄弥は頭を抱えた。

(この二人……似た者同士すぎる……)

庭には、三人のため息だけが残った。
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