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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第7章 想い…




数日後――。

三人は山中で鬼と対峙していた。

「玄弥、準備はいい?」

斗和が刀を抜く。

「はい!」

実弥が眉をひそめる。

「……斗和。本当にやる気かァ?」

「うん。実戦じゃないと分からないでしょ?」

斗和は鬼の腕を一閃で斬り落とすと、その腕を拾い上げた。

「玄弥、これ」

「……え?」

「食べて」

「いや、いきなり!?」

「鬼化するには必要なんでしょ?」

玄弥は覚悟を決め、鬼の腕に噛みついた。

「……っ!」

身体が変化していく。

瞳が変わり、筋肉が膨れ上がる。

「来た……!」

鬼化した玄弥が鬼へ飛び掛かる。

その直後、斗和が実弥を見る。

「実弥。血」

「……チッ」

実弥は腕を浅く斬った。

「玄弥ァ!」

滴り落ちる血を、鬼化した玄弥が口にする。

「――っ!?」

玄弥の身体が大きく揺れた。

「兄ちゃんの血……なんだこれ……」

顔がみるみる赤くなる。

「酔ってる……?」

斗和が目を輝かせる。

「やっぱり!」

「やっぱりじゃねェ!」

実弥が怒鳴る。

だが玄弥はふらつきながらも刀を構えた。

「……斗和さん」

「なに?」

「これ……身体が勝手に……」

玄弥が踏み込む。

「酒の呼吸――壱ノ型!」

ふらりと揺れた身体が、予測不能な軌道で鬼へ迫る。

「一献風酔!!」

一閃。

鬼の首が落ちた。

「…………」

三人が固まる。

斗和が呟く。

「……使えた」

「俺も……驚いてます」

実弥は頭を抱えた。

「俺の血で酔った上に、酒の呼吸まで使いやがった……」

斗和は嬉しそうに玄弥の肩を叩く。

「玄弥、すごいじゃん!」

「でも……」

玄弥がふらふらしながら兄を見る。

「兄ちゃんの血、めちゃくちゃ酔います……」

「二度と飲むなァ!!」

山中に実弥の怒声が響き渡った。
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