• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第7章 想い…



鉄珍のもとを離れた斗和たちは、里の出口で玄弥と合流した。

「兄ちゃん……斗和さんも一緒なのか?」

「玄弥!」

斗和が嬉しそうに声を上げる。

「おう。ちょうどいい。お前も来い」

「え?」

実弥が玄弥の肩を掴む。

「帰るぞ」

「どこにですか?」

「斗和の屋敷だァ」

「……え?」

玄弥が固まった。

その直後――。

「それでは皆様、こちらへ」

隠の声が聞こえた。

「……は?」

三人が同時に声を上げる。

「規則により、帰路はお見せできません」

「いや待て」

実弥が抗議する。

「目隠しまで必要かァ?」

「必要です」

「……チッ」

布が巻かれる。

視界が完全に塞がった。

「では、失礼します」

次の瞬間――

「うおっ!?」

実弥の身体がふわりと浮いた。

「おい!! 何してやがる!!」

「お背中を失礼します」

隠におんぶされた。

「ちょ、俺まで!?」

玄弥の声。

「申し訳ありません」

「斗和まで!?」

「はい」

三人とも、それぞれ別の隠におんぶされる。

「……これ、ちゃんと屋敷に向かってるんだよね?」

斗和が尋ねる。

「はい」

「今どっち向いてる?」

「お答えできません」

「……」

しばらく歩く。

三人に聞こえるのは、隠たちの足音と、時折交わされる小声だけだった。

「右へ」

「了解」

「次は坂です」

「はい」

「……なァ」

実弥が低く呟く。

「はい?」

「今、俺たち何処にいる?」

「お答えできません」

「……チッ」

玄弥が吹き出す。

「兄ちゃん、もう諦めた方がいいよ」

「うるせェ」

斗和も笑う。

「三人揃って目隠しされて、おんぶされて帰るなんて……」

「俺は自分の足で帰りてェんだがァ」

「私は楽でいいけど」

「斗和さん……!」

三人の笑い声が重なる。

やがて――

「到着いたしました」

隠の声が響いた。

「……もう?」

斗和が呟く。

目隠しが外される。

そこにあったのは、斗和が普段暮らしている、見慣れた屋敷。

「……帰ってきた」

斗和がぽつりと呟く。

実弥は隣に立ち、静かに屋敷を見上げた。

玄弥もその横に並ぶ。

/ 151ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp