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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第7章 想い…




「兄貴との約束、今度こそ守れ」

実弥に手を握られ、斗和は黙り込んだ。

その様子を見ていた鉄珍が、ふっと穏やかに笑う。

「斗和」

「……はい」

「もう、帰ってきてもいいんじゃよ?」

斗和の肩が小さく揺れた。

「……でも」

「でも、ではない」

鉄珍はゆっくり首を振る。

「お前が里を出てから、何年経ったと思っておる」

「……」

「その間、蛍は一度も『妹が帰ってくる場所なんぞねェ』とは言わなんだ」

斗和の唇が震える。

「むしろ毎年、戸口を直しておった」

「……あいつ、そんなこと……」

「『帰ってきた時にボロボロじゃ、あいつが気にする』とな」

斗和は俯いた。

目元に涙が滲む。

「……私、勝手に出ていったのに」

「家族というものは、勝手に出ていったからといって家族でなくなるものではない」

鉄珍の言葉が、静かに胸へ染み込む。

「帰る資格がない、などと決めるのはお前ではない」

斗和は何も言えなかった。

その隣で、実弥が握った手に少しだけ力を込める。

「……帰ってみてもいいんじゃねェかァ」

「実弥まで……」

「嫌なら無理にとは言わねェ」

実弥は斗和から目を逸らし、耳を赤くする。

「ただ……お前が帰りてェと思ってんなら、俺も一緒に行く」

斗和が目を見開く。

「……家族に挨拶しに?」

「……あァ」

少し間を置いて、実弥は小さく頷いた。

「お前の兄貴にも、ちゃんと認めてもらわねェとなァ」

斗和は涙を拭いながら笑った。

「……じゃあ、たまには帰ってみようかな」

鉄珍は満足そうに頷いた。

「うむ。それでよい」

そして優しく付け加える。

「おかえり、と言ってくれる者は、きっとおるからの」
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