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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第6章 昔話をしてみようか…




「――うおおおおッ!!」

炭治郎が最後の力を振り絞り、鬼の首を斬り落とす。

そして朝日が昇り、禰豆子は太陽を克服した。

長かった戦いが終わった。

やがて里では復興作業が始まり、斗和と実弥は蛍のもとへ向かった。

「……兄さん」

「何しに戻ってきやがった」

振り返りもせず、蛍が吐き捨てる。

「久しぶり、お兄ちゃん」

「久しぶりじゃねェ!」

相変わらずの兄妹のやり取り。

実弥は二人から少し離れた場所に立っていた。

腕を組んでいるものの、指先だけが落ち着きなく動いている。

斗和が刀を抜いた。

「私、柱になった」

実弥の視線が斗和へ向く。

「だから……お兄ちゃんに『悪鬼滅殺』って彫ってほしい」

「寄越せ!!」

蛍が刀をひったくる。

実弥の肩が僅かに跳ねた。

「……これ、一度も折らずに使ってたのか?」

蛍の言葉に、実弥は黙って刀を見る。

無数の傷。

刃こぼれ。

それでも、折れてはいない。

「……」

実弥の眉間に皺が寄る。

自分の知らないところで、斗和がどれだけ危険な目に遭ってきたのか。

そう考えた瞬間、奥歯を噛み締めた。

「金森さんが言ってたよ」

斗和が微笑む。

「これは、お兄ちゃんが作った刀だって」

蛍の手が止まる。

「だから、ずっと大事に使ってた」

「……チッ」

蛍が顔を背ける。

その横で、実弥は視線を逸らした。

耳が、僅かに赤い。

「……よくやったなァ」

「え?」

斗和が振り返る。

「何でもねェ!」

実弥は慌てて顔を背ける。

しかし、斗和が笑うと、今度は耳まで赤くなった。

「……何笑ってやがる」

「別に?」

「……チッ」

実弥は誤魔化すように頭を掻く。

それでも、斗和が刀を受け取る瞬間だけは、誰よりも近くで見守っていた。
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