• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第6章 昔話をしてみようか…




「玄弥を死なせねェ」

そう言い残し、実弥は鬼の気配を追って駆け出した。

「実弥!」

斗和の声を背に、瓦礫を飛び越えていく。

その頃――。

「ぐっ……!」

玄弥は鬼に寸前のところで首を落とされそうになっていた。

長い錫杖が後ろから首元へ迫る。

「終わりだァ……」

振り下ろされる刃。

玄弥が目を見開いた、その瞬間――。

「玄弥ァァッ!!」

風を切る音。

鬼の体と錫杖が、横薙ぎに吹き飛んだ。

「……え?」

玄弥が顔を上げる。

そこに立っていたのは、実弥だった。

「……兄貴?」

「テメェ……!」

実弥は玄弥の前に立ち、鬼を睨みつける。

「俺の弟に何してやがるゥ!」

怒気を孕んだ声が響く。

鬼が再び襲い掛かる。

実弥はそれを真正面から受け流し、鋭く斬り返した。

「玄弥ァ! ボサッとしてんじゃねェ!」

「でも……!」

「俺に構うなァ!」

その時、別方向から炭治郎が駆けてくる。

「不死川さん!」

実弥が振り返った。

「炭治郎ォ!」

「はい!」

「テメェはあの鬼の首を斬ってこい!」

「えっ?」

「何ボサッとしてやがる! とっとと行けェ!」

「分かりました!」

炭治郎が走り出す。

「待て、炭治郎!」

玄弥が叫ぶ。

だが実弥は鬼から目を逸らさない。

「玄弥ァ。テメェは下がってろ」

「兄貴……」

「二度も言わせんなァ」

乱暴な言葉。

けれど、その背中は――確かに弟を庇っていた。

少し離れた場所で斗和がその光景を見つめていた。

――原作では、ここに実弥はいない。

また未来が変わった。

けれど斗和は、胸の奥で強く思った。

(今度こそ……玄弥を死なせない)

そして握り締めた刀を抜く。

「……私も行くよ」

戦いは、ここからさらに激しくなっていった。
/ 151ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp