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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第6章 昔話をしてみようか…




刀鍛冶の里へ辿り着いた二人が目にしたのは、想像以上の惨状だった。

建物は崩れ、煙が立ち込め、あちこちから助けを求める声が聞こえる。

「……ひでェ有様だなァ」

実弥が眉を顰める。

斗和は周囲を見渡した。

「実弥、まずは里の人たちを避難させよう」

「あァ。分かったァ」

二人はすぐに動き出した。

斗和が負傷した刀鍛冶を背負い、実弥が崩れた建物を退かす。

「立てる奴はこっち! 怪我してる奴は無理するな!」

何とか人々を安全な場所へ移していく。

その途中、実弥が斗和を睨んだ。

「……それで?」

「え?」

「お前が知ってる『何か起きる』ってやつだァ」

斗和の足が止まる。

「……上弦の鬼が来る」

「それだけかァ?」

「……」

「まだあんだろォ」

斗和は唇を噛んだ。

「……玄弥も、ここにいる」

実弥の表情が変わった。

「……玄弥が?」

「うん」

「アイツに何が起きる」

低い声だった。

斗和は答えに詰まる。

「……危ない目に遭う可能性はある」

その瞬間、実弥の拳が強く握られた。

「……チッ」

普段なら口にしないほど、露骨に焦りが滲む。

「玄弥は……大丈夫なんだろうなァ」

「実弥……」

「アイツは戦えるようになったつもりでいやがるが、まだ――」

言葉を止め、実弥は奥歯を噛み締める。

弟のことになると、どうしても冷静ではいられない。

「……俺が見つける」

「うん」

「何があろうが、玄弥は俺が――」

その時、遠くから鬼の咆哮が響いた。

実弥が刀を抜く。

「斗和。里の奴らは任せたァ」

「分かった」

「玄弥を探す。……アイツを死なせねェ」

その声には、柱としてではなく――兄としての強い決意が滲んでいた。
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