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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第6章 昔話をしてみようか…




「……そうかよ」

実弥はそれ以上何も言わなかった。ただ帰り道、いつもより少しだけ斗和との距離が近い。

「……実弥? 近くない?」
「気のせいだァ」
「いや、絶対近いって」
「うるせェ」

ぶっきらぼうに返しながらも、斗和が歩調を緩めれば、実弥も自然と速度を落とした。

――未来を知っている。

その事実を知ってから、実弥は以前より斗和を気にするようになった。

数日後、鬼殺隊に一つの報が届く。

『刀鍛冶の里付近に、上弦の鬼の気配あり』

その知らせを見た瞬間、斗和の顔色が変わった。

「……刀鍛冶の里」

知っている。

炭治郎、禰豆子、無一郎、蜜璃、玄弥。そして――上弦の鬼。

「斗和?」
「……何でもない」
「嘘つけェ」

斗和は拳を握る。

原作では、自分はここにいない。

けれど――。

「……私、行かなきゃ」

「お前、また『原作』ってやつを知ってんのかァ?」

「……うん」

「何が起きる」

答えられなかった。

未来を話せば、また変わる。けれど黙っていれば、守れないかもしれない。

「……たぶん、私は行った方がいい」

実弥はしばらく見つめ、舌打ちした。

「だったら勝手に行くなァ」

「え?」

「俺も行く」

「実弥は任務が――」

「知るかァ」

実弥は斗和の肩を掴む。

「未来を知ってるってんなら、なおさら一人で抱え込むんじゃねェ」

「……実弥」

「お前が何を知ってようが、何も知らなかろうが関係ねェ。今ここにいるお前を守るのは、今の俺だァ」

斗和は息を呑む。

――原作には、こんな場面はなかった。

また一つ、未来が変わる。

それでも斗和は笑った。

「……じゃあ、一緒に行こうか」

「最初からそう言えェ」

こうして二人は、刀鍛冶の里へ向かう。

そこで待つのは、原作には存在しなかった――新たな『分岐』だった。
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