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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第6章 昔話をしてみようか…




任務へ向かう途中、実弥の鎹鴉・爽籟が舞い降りた。

「実弥! 斗和より伝言!」

「……斗和から?」

爽籟は玄弥が斗和の屋敷を訪ねていることを伝える。

「……玄弥が?」

実弥は眉を寄せた。

だが、任務を放り出すわけにもいかない。

「分かった。帰ったら行く」

それから数日後。

任務を終えた実弥が屋敷へ戻ると、玄弥が待っていた。

「兄ちゃん!」

「……何だァ」

玄弥は拳を握りしめ、震える声で言った。

「兄ちゃん、ごめん!」

「……?」

「俺……鬼を喰ってる」

「…………」

一瞬、静寂が落ちた。

次の瞬間――

「テメェ……何言ってやがる」

実弥の目が鋭くなる。

「鬼を……喰ってるだァ?」

「違う! 俺は――」

「ふざけんなァ!!」

怒鳴り声が屋敷に響く。

実弥の脳裏に、斗和の言葉がよぎった。

――感情だけで動いたら、あとで後悔するよ。

――玄弥には玄弥の事情がある。まず話を聞いてやって。

「…………」

実弥は拳を握り締める。

怒りは消えねェ。

今すぐ玄弥を怒鳴りつけたい。

だが――

「……落ち着け、俺」

低く呟き、目を閉じる。

そして、ゆっくり息を吐いた。

「……最初から話せ」

玄弥が驚いて顔を上げる。

「兄ちゃん……?」

「何で鬼を喰ってんだァ。全部聞いてやる」

荒々しい声は変わらない。

それでも、先ほどまでの殺気は僅かに薄れていた。

実弥は拳を下ろす。

――斗和がいなきゃ、俺はまた何も聞かずに怒鳴ってた。

そう思いながら、玄弥を真っ直ぐ見据えた。
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