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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第4章 俺の守りたいもの…


斗和が店で働き始めて数日。

「……あれ?」

ふと気づく。

いつもなら、どこかで聞こえてくる善逸の騒がしい声がしない。

「……善逸?」

廊下を見回す。

いない。

「まさか……」

胸騒ぎがした。

だが、店の者に怪しまれるわけにはいかない。

斗和は何食わぬ顔でやり手婆のところへ向かった。

「すみません。ちょっとお腹が痛くて……厠を借りても?」

「さっさと行ってきな!」

「ありがとうございます」

頭を下げ、店を出る。

角を曲がった瞬間、斗和の表情が変わった。

「……嫌な予感がする」

向かった先は、事前に炭治郎たちと決めていた合流場所。

「炭治郎!」

「斗和さん!?」

物陰から炭治郎と伊之助が飛び出してくる。

「どうしたんですか?」

「善逸がいない」

「善逸が!?」

炭治郎の顔が曇る。

伊之助が腕を組む。

斗和は眉を寄せた。

「店の中を探したけど、どこにもいなかった。誰かに連れていかれた可能性が高い」

「……鬼に?」

炭治郎の言葉に、斗和は黙り込む。

その瞬間。

ふわり、と風に乗って何かの匂いがした。

斗和の表情が変わる。

(……血?)

「待って」

斗和が顔を上げる。

「炭治郎。伊之助。善逸を探すよ」

「はい!」

「任せろ!」

三人が動き出そうとした――その時。

「……おい」

低い声が背後から響いた。

三人が振り返る。

そこには、見覚えのない男が立っていた。

「お前ら、こんなところで何してる?」

斗和は一瞬で笑顔を作った。

「ちょっと迷子になっちゃいまして」

だが、男の視線は斗和をじっと見ていた。

「……お前、あの店の女郎だろ?」

斗和の背中に、冷たい汗が流れた。

――善逸だけではない。

自分たちの動きそのものが、誰かに監視されている。

そんな嫌な予感が、斗和の胸をよぎった。
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