第4章 俺の守りたいもの…
「実弥ぃぃぃ――!」
「ハハッ!」
宇髄が豪快に笑う。
「不死川と付き合ったんだってなぁ?」
「――ッ!?」
斗和の顔が一瞬で真っ赤になる。
「な、何で知ってんの!?」
「隊士の間じゃ有名だぜ?」
「誰が広めたのよォ!」
「で、どうなんだ?」
「……付き合ってるけど!」
開き直る斗和に、宇髄がニヤリ。
「派手に惚気やがって」
「うるさい!」
その時――。
「宇髄さん!」
三人の少年が駆けてきた。
炭治郎、善逸、伊之助。
斗和は彼らを見て、息を呑んだ。
(……来た)
知っている。
原作で、この三人が遊郭へ向かうことも。
だが――。
「……誰だ?」
炭治郎が斗和を見る。
「俺たち、この人と会ったことないよな?」
「ない!」
善逸も頷く。
「知らねぇ奴だ!」
伊之助も斗和を見上げる。
斗和は少し戸惑いながら笑った。
「初めまして。鋼鐵塚斗和。酔柱だよ」
「柱!?」
三人が一斉に驚く。
「柱が何で宇髄さんに担がれてるんですか!?」
「それあたしが聞きたい!」
こうして斗和は、炭治郎たちと初めて顔を合わせたまま、遊郭へ向かうことになった。
藤の花の家紋の家に着くと――。
「さて、準備するぞ」
「……嫌な予感」
そして鏡を見た斗和は絶句した。
妙な化粧。
妙に整えられた眉。
「……誰よ、これ」
隣では炭治郎たちも同じような姿になっている。
「これで潜入するんですか!?」
「派手さが足りねぇが、まあいい!」
宇髄は満足そう。
「いや、派手なの宇髄さんだけだから!」
斗和は頭を抱えた。
(原作と違う……!)
それでも刀を手に取る。
「……行くしかないか」
こうして斗和は、炭治郎たちと共に遊郭へ向かう。
――原作には存在しない酔柱を加えて。