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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第4章 俺の守りたいもの…



任務を終えた帰路。

斗和は数人の一般隊士に囲まれていた。

「酔柱様、先ほどの戦い凄かったです!」

「俺、あんな剣技初めて見ました!」

「斗和さんって普段からあんなに――」

「はは、褒めすぎだって」

斗和が笑う。

その光景を、少し離れた場所から実弥が見ていた。

「…………」

胸の奥が、嫌なほどざわつく。

(近ェんだよ)

自分でも驚くほど、苛立っていた。

「不死川さん?」

隊士の一人が振り返る。

その瞬間、実弥は歩み寄った。

「……斗和」

「実弥?」

次の瞬間。

実弥は斗和の腕を引き、自分の胸元へ抱き寄せた。

「ちょ、実弥――」

周囲が息を呑む。

実弥はそのまま斗和の顔を見つめた。

止めようとした。

けれど、抑えていた感情が限界を越えていた。

唇が、斗和の唇に触れる。

ほんの一瞬。

けれど、実弥自身が一番驚いていた。

「……ッ」

我に返り、すぐに身体を離す。

「……悪ィ」

声が低く震えた。

「今のは……俺が勝手にした」

斗和は呆然と実弥を見つめている。

「テメェがどう思ってるかも聞かずに……悪かった」

実弥は視線を逸らした。

「……嫉妬した」

「……え?」

「テメェが他の男に囲まれてんの見て、頭ン中ぐちゃぐちゃになった」

拳を握る。

「待つって決めたくせによォ……我慢できなかった」

斗和は真っ赤になったまま、唇に指を触れる。

「……実弥」

「今すぐ答えを出せとは言わねェ」

実弥は一歩下がった。

「ただ……俺がテメェを好きだってことだけは、もう隠せねェ」

斗和の心臓が、また大きく跳ねた。

周囲の隊士たちは、誰一人として声を出せなかった。
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