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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第4章 俺の守りたいもの…


再び静かになった屋敷。

斗和は布団の中で目を閉じていた。

(……今度こそ寝たふりを貫く)

そこへ――

ガラッ。

「……斗和」

実弥が戻ってきた。

(また!?)

斗和は慌てて寝息を作る。

「……すぅ……」

実弥の足音が近づいてくる。

「……」

しばらく沈黙。

「……おい」

返事はしない。

「斗和」

「……すぅ……」

実弥が眉を寄せる。

「……テメェ、寝たふりしてんだろ」

(――ッ!)

心臓が跳ねる。

だが、斗和は微動だにしない。

「……」

実弥が布団の端を軽く引っ張る。

「起きてんだろォ?」

(バレてる……!)

それでも目は開けない。

すると実弥が、ふっと息を吐いた。

「……まあいい」

「……」

「俺が何言ったか、聞いてたとしてもなァ」

斗和の指先が布団の中で僅かに動く。

「今すぐ答えろとは言わねェ」

実弥はそれ以上、追及しなかった。

「……ただ」

少しだけ間を置く。

「俺は、さっき言ったことを撤回する気はねェからな」

斗和の胸が大きく鳴る。

「……じゃあな」

足音が遠ざかる。

戸が閉まった。

しばらくして――

「……はぁぁ……」

斗和が布団の中で顔を覆う。

「……最初から気づいてたじゃん……」

廊下の向こう。

実弥は聞こえないはずの独り言に、ほんの少し口元を緩めた。

「……ったく。下手くそな寝息しやがって」

けれど、追及する気はなかった。

斗和が自分の気持ちと向き合う時間くらい、待ってやる。

それくらいの余裕は――持っていたかった。
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