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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第3章 守りたいもの…




「……お前、本当に甲なのかァ?」

実弥の言葉に、斗和は目を瞬かせた。

「何それ。ちゃんと甲だよ?」

「そこが引っかかってんだァ」

実弥は腕を組む。

「甲ってのは、鬼殺隊の中じゃ最高位だ。だが、それでも柱とは別格だ」

「そうだね」

「なら聞くが――なんでテメェは、甲のまま柱と同じ任務に出て、柱と並んで鬼を斬ってやがる?」

斗和は黙った。

「しかも、俺が見る限りテメェの剣技は甲の中でも異常だ。鬼の頸を斬る速度、判断力、動き……柱と比べても大して見劣りしねェ」

「買い被りだって」

「じゃあ、なんで柱にならねェ?」

「なりたくないから」

「理由になってねェ」

即答だった。

斗和が苦笑する。

「面倒だから」

「それも理由になってねェ」

実弥の目が鋭くなる。

「柱になる実力がある。実績もある。それなのに、何年も甲のまま…」

「……」

「テメェ、わざと実力を隠してんじゃねェのかァ?」

斗和の笑顔が僅かに固まる。

実弥はさらに畳みかけた。

「那田蜘蛛山の件もそうだ。柱合会議の内容まで知ってやがる。俺たち柱しか知らねェことを、甲のテメェが知ってる」

「……噂で聞いたんだって」

「その言い訳、もう何回目だァ?」

斗和は黙り込む。

実弥は確信を深めていく。

「テメェは何なんだ?」

低い声。

「ただの甲隊士じゃねェだろォ」

斗和はしばらく実弥を見つめ――ふっと笑った。

「……実弥」

「何だァ」

「知らないほうがいいこともあるんだよ」

「それで誤魔化せると思うなァ」

実弥は目を細めた。

甲という階級。

それは斗和の実力を示すものではなく――

斗和が何かを隠すために、自ら選んだ階級なのではないか。

その疑念が、実弥の中でますます大きくなっていた。
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