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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第3章 守りたいもの…




その頃、実弥の知らない場所で、斗和はまた倒れていた。

任務先で鬼を仕留めた直後だった。

傷口から流れ続ける血を気にも留めず、最後まで戦い抜いた結果――視界が暗転した。

「斗和さん!」

隠たちが慌てて駆け寄る。

また蝶屋敷へ運ばれることになった。

一方、実弥は別の隊士から思いもよらない話を聞いていた。

「不死川さんの弟さん……不死川玄弥って隊士、ご存じですか?」

「……玄弥?」

その名前に、実弥の表情が固まる。

「呼吸が使えないのに、鬼殺隊に入ったらしくて……それでも鬼と戦ってるそうです。岩柱の悲鳴嶼さんのところにいると聞きました…」

「……」

呼吸が使えない。

それでも鬼殺隊に残っている。

その事実が、胸の奥を掻きむしった。


玄弥を死なせたくなかった。

ただ、それだけだった。

なのに今の自分は――斗和に同じことを言われている。

「……馬鹿が」

誰に向けた言葉なのか、自分でも分からない。

玄弥なのか。

斗和なのか。

それとも、自分自身なのか。

守るために突き放す。

守るために自分を傷つける。

どちらも結局、残される側の心を置き去りにする。

「……俺ァ、何やってんだァ」

その頃、蝶屋敷では斗和が再び目を覚まそうとしていた。

そして実弥はまだ知らない。

自分が斗和との約束を破られた直後、今度は自分自身の弟と向き合わなければならなくなることを。
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