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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第10章 最終決戦!


斗和が目を覚まさないまま、さらに数日が過ぎた。

実弥は自分の傷が癒えきらない身体を押して、毎日のように斗和の枕元に座っていた。

「……おい、斗和。今日も来てやったぞォ」

握った手は温かい。呼吸も脈もある。それなのに、彼女が目を開ける気配は一向になかった。

「いつまで寝てやがんだ……。俺はもう起きてんぞォ」

返事のない部屋に、実弥の声だけが落ちる。

そんなある日、宇髄が見舞いに訪れた。

「おいおい、派手に寝込んでやがるな。そろそろ起きて、俺に文句の一つでも言ってみろってんだ」

いつもの調子で笑ってみせるが、眠り続ける斗和を見つめる目は真剣だった。

「……不死川。お前も無茶すんなよ。こいつが目を覚ましたとき、隣にいる奴がぶっ倒れてちゃ格好つかねぇだろ」

「……分かってる」

実弥は短く答えた。

その後も、伊黒や蜜璃、無一郎、悲鳴嶼たちが次々と見舞いに訪れた。

「斗和さん……早く元気になってくださいね」

蜜璃は涙を堪えながら、そっと布団を整えた。

伊黒も何も言わず、しばらく彼女の顔を見つめてから部屋を出ていく。

炭治郎、善逸、伊之助、玄弥もやって来た。

「斗和さん! 俺たち、みんな生き残りました! 鬼のいない世界になったんです!」

炭治郎は必死に語りかけた。

「だから……早く起きてください……!」

善逸は鼻をすすり、伊之助は落ち着かなそうに腕を組む。

「おい、酒柱! いつまで寝てんだ! 起きたら俺と勝負しろ!」

玄弥は兄の隣で、俯いたまま拳を握っていた。

けれど、どれだけ声をかけても、斗和は目を覚まさなかった。

見舞いに来た者たちが帰ったあと、実弥は再び彼女の手を握る。

「……みんな待ってんだぞォ。玄弥も、炭治郎たちも……俺もだ」

声が少しだけ震えた。

「……なァ、斗和。もう戦わなくていいんだ。だから……帰ってこいよ」

実弥は彼女の手を頬に寄せ、目を閉じた。

静かな部屋には、斗和の規則正しい呼吸だけが響いていた。
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